6-1. プラスミドの基本的な特徴
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プラスミドは生存には必須ではないが、細胞にとって有利な遺伝子をもつため、細胞がプラスミドを積極的に排除することはない
主なプラスミド
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1) プラスミドの複製とコピー数
細胞あたりの数(コピー数)により、プラスミドを2種類に分けることができる https://gyazo.com/8952f67332a62e4f86de19d0a0d7811b
細胞に少数(1~数個)しか存在しない大型のプラスミド(e.g. R因子やF因子) 10~数百個/細胞
宿主の制限から外れて比較的自由に複製する小型プラスミド(e.g. ColE1)が含まれる 遺伝子工学では多コピープラスミドの方が使い勝手がよいが、細菌にとって有害なDNAをもつ場合にはむしろ低コピープラスミドの方が使い勝手がよい memo: プラスミドの複製形式
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環状DNAの複製には2種類の様式が存在する
名前は複製途中の分子の電子顕微鏡像から
糸巻き車の糸が戻るように回転しながら複製・伸長し、その後単位長さに切断される
2) 不和合性
あるプラスミドが別種プラスミドと共存できる場合
できない場合
同じ複製機構を持つプラスミドが示す
同じoriをもつ2種類のプラスミドが偏って娘細胞に分配されると、分配の度に偏りが増長されるので、最終的に1つの細胞に1種類のプラスミドしか存在しないようになる
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この性質があることにより、プラスミドを使って細胞内で1種類のDNAのみを純粋に増やすこと(クローニング)が可能になる